マナーも食育の大事な内容の一つ
食育といえば、実際に野菜や果物を育てて食べることや自分たちで調理をすることが取り上げられることが多いです。
しかし、日常皆で楽しく食事をするためのマナーを身につけることも大事な食育の一つです。
そこで、保育園でも食育の一環としてマナーをしっかりと教えていくことが求められています。
しかし、小さい子供にどのようにマナーを伝えれば良いかわからないという保育士も少なくありません。
そこでここでは子供達がマナーを身につける目安の年齢と教えていくべきことを紹介していきます。
マナーを身につける目安の年齢
食事のマナーというのは3〜4歳、4歳〜5歳とでできることが変わってきます。
どちらにも共通して言える大事なことは食事をすることが楽しいと思えることです。
3歳になると少しずつわかることが増えてくるので、年少から少しずつマナーを身につけていきます。
内容としては食事の始めと終わりに皆で揃って挨拶をすること、スプーンからお箸へ少しずつ移行していくことが挙げられます。
年中になるともう少しできることが増えてくるのでもっと明確なマナーを伝えて指導することが可能です。
食事中は足をぶらぶらさせないことや横を向かないこと、口に物を入れて話さないこと、音を立てないこと、箸を持たないで食器を持つことといったことは指導をしていくと順に身につけていくことができるようになります。
マナーは自然と身についているもの
大人になって、食事のマナーはいつ身につけたのかと考えても思い出せないものです。
多くの場合、子供達は大人の食べる様子を見て自然と覚えて真似をするようになります。
そのため、保育園でも子供達同士の様子を見て自然と食事のマナーを覚えていくことが多いです。
マナーというのは、一人で学んで身につけていくものではありません。
集団での食事の中でお互いに身につけあっていくものなのです。
保育園で一緒に子供達が同じメニューを食べるという経験は、誰かと食事をするとより美味しく感じられるという経験をすることができる大事なものです。
そして、そのような大事な時間だからこそ誰かに不快な思いをさせることや先生に怒られることはしないようにしようと自然と正しい習慣を身につけられるようになります。
よくある食事中のトラブル
子供達がどれだけ気をつけていても、すぐに完璧にマナーは身につきません。
どうしても食事をしている最中に何か思い出して咀嚼中に口を開いて話してしまったり、足をぶらぶらさせてしまったりということは起きてしまうものです。
できないことに対して闇雲に叱るのではなく、できない理由を探り改善策を考えていくことが重要です。
例えば足をぶらつかせるのは椅子と机の高さがあっていないことが原因のこともあります。
足がつかない場合には、足元に踏み台を用意して足が安定できるようにするだけでも改善することがあります。
このようにできないことを頭ごなしに叱るのではなくできない理由を考えてそれを克服できる対策を考えることが必要なのです。