認可保育園とは
認可保育園とは、国によって定められた制度の一つで、許可制によって成り立っています。
認可保育園として、公立保育園と私立保育園がありますが、その基準となっているのは、乳児1人当たりの保育
室の広さ・調理室などの設備の有無・屋外遊技場の広さ・防火、避難路などが基準に満たされているか・保育時間です。
つまり、認可保育園は国の許可を受けた施設を意味し、法律によって設置基準が定められています。
そして、保育士1人当たりに対しての児童数も決められており、1つの保育所に保育士を常に2人以上配置することが義務付けられているのです。
具体的な保育士の対応できる人数は、4歳以上の児童の30人が上限で、それ以下の0歳児は3人・1~2歳児6人・3歳児20人となっています。
しかし実際には、保育士一人が4歳以上の児童の30人をみることは難しく、自治体によってより厳しい基準が存在しているわけです。
無認可保育園とは
無認可保育所とは、児童福祉法に基づいた認可基準に何らかの不備があり、いくつかの要件がクリアできない場合がありますが、自治体の都合によって認可が下りない場合もあります。
認可保育園の基準は厳しく、日中に仕事をしている・1日の就労時間が日中4時間以上・就労日数が日祝日を除き1カ月に15日以上・出産前後である・病気や怪我で保育できないことが基準となります。
そして、病気や障がいのある人の介護をしている・介護の日数が1カ月15日以上1日4時間以上・災害などで自宅保育ができないなどの理由が必要なのです。
こうした条件に合致せず、またはこうした規制を嫌って、認可の基準をクリアしていても認可外保育園を選択する施設も見られ、保護者も選択肢は高いことから、こうした無認可保育園も人気が高いのです。ただし、保育料は認可保育園よりも、かなり高いことがネックとなってきます。
保育士として勤める為の選択肢
保育士として働くのは、認可無認可にかかわらず、仕事内容としてはほぼ同様の業務内容となってきます。
しかし、認可保育園と無認可保育園では、待遇にもその差が表れてくるようです。
まず、認可保育園には、公立と私立の保育園がありますが、公立の保育園は自治体が運営していますので、安定した公務員の給与体系を享受することができます。
ただし、人気が高く離職率が低いため、狭き門となっています。
社会福祉法人などが運営する私立の場合、保育園によって給与体系は異なり、経営方針や運営方法も大きく変わってきます。
ただし基本的に、転勤や移動がありませんので、一つの環境で長く勤務することが可能です。
一方で、無認可保育園の場合、二つのタイプがあり、認可を受けられる条件が整っているにもかかわらず、わざとを認可を受けない保育園、そして認可の基準がクリア出来ない無認可保育園では、大きく条件が異なってきます。