親子の背中

難しい保護者との関わり方

保護者対応への苦手意識

保育士というのは主な仕事が子供の保育であるため、保護者対応には苦手意識を持っているという保育士は少なくありません。
特に、近年ではモンスターペアレントと呼ばれる保護者も増えており、保護者対応はさらに難しくなっている状況です。

保護者との関わりは、毎日の連絡帳や送迎時の対応といった場面が主にあります。
しかし、中には保育の内容への疑問や何か問題提起のために電話連絡が入るということもあり、そういった場面でも保育士は対応が必要です。

子供に様々な性格の子がいるように保護者にも考え方や価値観が様々な人がいます。
そのような人たちに対して恐怖心を感じてしまうと正しい保育をする上で支障が出てきて、業務をすることができなくなってしまいます。

子供を保育園に預ける保護者の生活

保育園に子供を預けている保護者は毎日外で働いています。
働きながら家事と育児とをしてというのはとても大変なことです。

特に女性は子育てをしながら仕事をするというのはとても大変です。
中には理解を示してくれない上司もおり、嫌味を言われたり思うように仕事をさせてもらえなかったりということもあります。

このような中で育児をしていれば、普通の保護者よりもストレスフルな環境で育児をすることになります。
そうなれば、いつもは受け流せることでもイラっとしてしまいついきつい口調でクレームを入れてしまうということもあるのです。

そこで、保護者から厳しいことを言われた時にはただクレームを言う人、怖い人という表面的なことだけでなくその人の置かれている環境についても考えることが必要です。
場合によってはサポートをしたり声かけをしたりして少しでも子供との時間が充実したものになるよう配慮することも保育士として大切な仕事の一つになります。

保護者と良好な関係を築くには

子供との良好な関係を築くことだけでなく、保護者とも良好な関係を築くことが必要です。
保育というのは保育園で行うものですが、保護者の協力も必要不可欠なものです。
家庭での様子を確認することや、できたこと嬉しいことのシェアをすることも保育士として大切にしたい仕事の一つになります。

保護者との良好な関係を築くために大切なこととして、こちらが構えてしまわずしっかりと受け入れ寄り添う体制を作ることが重要です。
困ったことがあればすぐに相談できる保育士であること、常にこちらから心を開いていくことで相手も安心して心を開いてくれるようになります。

信頼関係というのは一日で成り立つものではありません。
少しずつ両者が歩み寄ってできるものですから、毎日適切な対応を積み重ねていくことが重要です。