児童指導員と保育士との違いは?
児童指導員とは、厚生労働省が定めた放課後等デイサービスや児童養護施設といった児童福祉施設で生活指導や環境整備を行う専門職です。子育て支援の重要性が高まる昨今、児童福祉士の任用資格の取得を目指す人が増えています。
子供を相手にするという面では保育士と似た仕事ですが、保育士の主な対象は0~6歳であるのに対して児童指導員は18歳までの幅広い年齢の子供に関わります。また、児童指導員の配置が義務付けられている施設は児童養護施設や児童発達支援センターなど、様々な背景を抱えた子供たちに深く関わることが多くなります。
任用資格を得るためには大学や専門学校などの養成機関を卒業するか、高等学校卒業後に児童福祉事業に2年以上従事するなどの実務経験を積む必要があります。資格試験等は必要ないので実務経験のある保育士ならば任用資格をすぐに取得可能ですが、児童指導員が必要とされる場面ではより専門的な知識が必要な場合があります。そのため、保育士の資格を持っていても改めて児童指導員を目指せる専門学校に通うという選択肢をとる人もいます。
児童指導員を目指せる専門学校3選
■上智社会福祉専門学校
上智大学の姉妹校である上智社会福祉専門学校では、社会福祉士・児童指導員科で児童指導員の任用資格を取得できます。20代から60代までの幅広い学生が在籍し、社会福祉の現場で活躍できる実践力を備えた人材の育成を目指しています。2年間の通学過程で、授業を夜間の1日2コマに設定しているため昼間働いている社会人でも無理なく通学できます。また、上智大学が開講している人間科学部社会福祉学科の授業を履修することも可能で、社会福祉についてより専門的に学べる環境も整っています。
学生専用の学生マンションの設備も整っており、非常に環境のいい学校と言えるでしょう。
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■東京こども専門学校
東京こども専門学校では保育科とこども総合学科で児童指導員任用資格を取得できますが、特におすすめなのはこども総合学科です。この学科では「心理」「スポーツ・ダンス」「病児保育」「音楽」「食育」「デザインアート」の6つのコースから選択し、一つの分野を追求できます。児童指導員を目指すうえでは、心理コースや病児保育コースで実践的なスキルを磨けるでしょう。3年制で、実習のサポートが充実していることも特徴です。
■日本ウェルネス保育専門学校(旧:篠原保育医療情報専門学校)
日本ウェルネス保育専門学校のこども保育学科には夜間部が設置されており、社会人でも働きながら児童指導員の任用資格取得を目指せます。授業の開始が18:45と遅めなので、フルタイムで働いていても通いやすいのが特徴です。少人数制をとっており、一人ひとりを手厚くサポートしてくれます。