ノートとペン

保育日誌は大切な「気づくため」の時間

保育日誌に何を書くか

毎日忙しい保育の中でも、保育士は保育日誌を書かなければなりません。
時には保育日誌を書くことが億劫に感じることもあるものです。
特に行事ごとの前というのは残業や持ち帰りでの仕事も多いので、どうしても他のことに時間を割きたいと思ってしまうことがあります。

しかし、保育日誌を書くということは保育の質を高めることにつながる大事な業務の一つです。
毎日の取り組みについて冷静に振り返ることができる時間であり、その日の子供の様子を書き留めておくことで、明日以降の保育内容にも変化が生じることもあるのです。
そこで、保育日誌に何を記録するかということはとても重要なことなのです。

子供の記録をしっかりと残す

保育日誌に記録を残す前に、その日一日にあったことをさっとメモに残してみましょう。
そうすると、色々なことが思い出せ、その日の記録として残しておきたいことが何か、反省すべきことが何かということが明確になってきます。

その日の印象に残ったことというのはすぐに頭に浮かびますが、それだけが大事なこととは限りません。
逆に、気づいていないことこそその日の課題であることも多いのです。
そこで、記録を残す前に一度振り返ることはとても重要なことなのです。

また、一度振り返りの時間を作ることでその日起きたことを簡潔にまとめられるようになります。
日誌の限られたスペースに少しでも多く情報を残すには整理することが重要であり、その作業にメモを書くことが役立つのです。

日誌を書くと同時に振り返りをする

その日の保育内容をまとめて記録すると同時に、その日の保育の良かったところと改善点とを振り返る習慣をつけましょう。
そして、日誌の付け終わりと同時にその日の振り返りを終わりとし、帰宅するにあたってそのことは引きずらないようにすることが重要です。
振り返りの場で何か反省するべきことがあれば、十分に反省をして、次に繋げるための改善提案まで決めたら、それ以上引きずる必要はありません。

中には気になってしまい家に帰ってからも反省をしたり悩んでしまったりする人もいます。
反省することは重要ですが、長い時間考えることが良いことではありません。
あまりズルズルと引きずるとプライベートの時間が持てず、ストレスフルになったり疲れが抜けきらなかったりする原因となります。
そこで、きちんと振り返る時間を設けたらそこで終わりとして引きずることはやめましょう。

毎日の保育日誌の時間で反省することはあまり反省ばかりしても良いことはありません。
必ず毎日、その日の保育でよかったことと反省するべきことと次回への改善点とを考えるようにしましょう。
このことを継続的に行っていくことで目標としている保育士像に近づくことができるのです。